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トップページ > 環境への取り組み
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焼酎カスの再利用

焼酎メーカーにとって避けては通れない深刻な問題として焼酎カスの処理方法があります。これまで、焼酎カスの約半分は肥料として土壌に還元されていましたが、それとほぼ同量の焼酎カスが海洋投棄されていました。そして、残りの一部は家畜の飼料として処理されています。しかし、環境汚染への懸念から、焼酎カスの海洋投棄は全面禁止となり、各焼酎メーカーがその処理に苦慮しているのが現状です。

世間的に焼酎は健康に良い飲み物という認識がなされていますが、実はこの焼酎カスにも健康に良い成分が豊富に含まれています。そこで、黄金酒造では、この焼酎カスをなんとか有効利用できないかと考え、蒸留後に残った焼酎もろみを「芋もろみ酢」の原料に活用することを考案しました。「芋もろみ酢」の生産を担うのは、鹿児島県内でも有数の黒酢メーカーであり、黄金酒造のグループ会社である(株)健康医学社。

一般的に「もろみ酢」と呼ばれている商品には、焼酎や泡盛を蒸留した後に残る“もろみ”をろ過してハチミツや黒糖などを加えただけで、“酢”と呼ぶにはどうかと首をひねりたくなるものも多くありますが、健康医学社で生産している「芋もろみ酢」は、焼酎もろみと麹を一緒に再度かめ壺に仕込み、1年以上じっくりと熟成させた昔ながらの「手造りもろみ酢」で、アミノ酸が豊富に含まれています。



写真:発酵途中の芋もろみ酢

さらに近年、芋焼酎の搾りカスで作った醸造酢に抗がん作用があることが大学の研究により発表されました。

芋焼酎 搾りかすに抗がん作用熊本大教授ら実験

芋焼酎の搾りかすで作った醸造酢に抗がん作用があることを、熊本大学大学院の木田建次教授(生命科学)らが動物実験で確かめた。焼酎ブームで熊本など南九州3県の搾りかすは、01年度に約42万キロリットルも発生している。食品リサイクル法で副産物の有効利用が求められており、健康増進も兼ねた一石二鳥の解決策と期待される。東京都内で開催の日本醸造学会で9日、発表された。

木田教授らは、芋焼酎の搾りかすに酢酸菌を加え醸造酢を作製。背中に筋肉のがんを移植したマウスを7匹ずつ6群に分け、通常の餌を与える群、餌に醸造酢を0.1%、0.3%、0.5%、0.75%、1%を混ぜて与える群とした。生存率とがんの大きさを比べた。その結果、通常の餌を与えた群の平均生存日数は約45日で、67日までにすべて死亡した。だが、0.5%群は55日で1匹が死亡しただけで70日まで6匹が生存。0.75%群も4匹が生存した。がんの大きさは移植10日目ではすべての群で直径5ミリ、体積70立方ミリ程度だったが、通常群では45日目に平均8800立方ミリまで大きくなったのに対し、0.5%群と0.75%群は平均3000立方ミリで、増殖抑制効果がみられた。 0.1%群と0.3%群では目立った効果はなく、1%群も0.5%群などに比べると効果は低かった。

担当した留学生の韓蓮淑さんは「搾りかすは一部が飼料や肥料になっているが、多くは焼却処分されている。抗がん効果のメカニズムを解明し、健康を意識した醸造酢の実用化を目指したい」と話している。

(毎日新聞)−平成16年9月10日
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